このホームページは Amazon Kindle 本の作成中の草稿です。日々、原稿を見直しているので、内容が変わることに留意して読んで下さい。本が出版され次第、このホームページは削除されます。
1.30 デフォルトカラーの変更(tk_setPalette)
ウィンドウの背景色やハイライトの色はオプションで指定しない場合、システムが設定したデフォルトの色が適用されます。このデフォルトの色は Misc クラスの「tk_setPalette」メソッドで変更することができます。下記の書式を用います。Misc クラスメソッドを参照して下さい。
object.tk_setPalette(*args, **kw)
背景色のみを設定する場合、引数「*args」に設定する色を指定します。他のオプションの色とともに設定する場合、オプションキーワードで引数「**kw」に指定します。
次のプログラムは、メインウィンドウのオプションの「background」、「highlightcolor」、「highlightbackground」のデフォルト値をそれぞれ「blue」、「yellow」、「red」に変更して設定しています。
import tkinter as tk | |
root = tk.Tk() | |
root.config(width=300, height=200, | |
bd=10, relief='ridge', highlightthickness=10) | |
root.geometry('300x200+100+100') | |
root.tk_setPalette(background='blue', | |
highlightColor='yellow', | |
highlightBackground='red') | |
root.mainloop() |
このプログラムを実行すると、ウィンドウがアクティブ状態のとき、下図の左のように黄色のハイライト枠を持つウィンドウが表示されます。ウィンドウが他のウィンドウの背後になるなどして非アクティブ状態になると、下図の右のようにハイライト枠が赤色に変わります。
