このホームページは Amazon Kindle 本の作成中の草稿です。日々、原稿を見直しているので、内容が変わることに留意して読んで下さい。本が出版され次第、このホームページは削除されます。
1.14 ウィンドウサイズの制限(wm_minsize、minsize、wm_maxsize、maxsize)
ウィンドウを表示した後、ウィンドウの境界をマウスの左ボタンでドラッグすることでサイズを変更することができます。このサイズ変更の最小範囲と最大範囲を制限することができます。 Wm クラスメソッド の「wm_minsize」または「minsize」メソッドで最小範囲を、「wm_maxsize」または「maxsize」メソッドで最大範囲を設定します。詳細は Wm クラスメソッドを参照して下さい。
object.wm_minsize(width=None, height=None)
object.minsize(width=None, height=None)
object.wm_maxsize(width=None, height=None)
object.maxsize(width=None, height=None)
引数の「width」と「height」はそれぞれ設定するウィンドウの幅と高さで、グリッドウィンドウでない場合、ピクセル単位で指定します。
設定値の取得は引数を設定しないか、「None」を指定します。
次のプログラムはウィンドウの(幅、高さ)のサイズを最小値 (200, 100)、最大値 (400, 300) に設定しています。設定値を「print」出力しています。
import tkinter as tk | |
root = tk.Tk() | |
root.config(width=300, height=200) | |
root.wm_minsize(width=200, height=100) | |
root.wm_maxsize(width=400, height=300) | |
print('minsize:\t', root.wm_minsize()) | |
print('maxsize:\t', root.wm_maxsize()) | |
root.mainloop() |
このプログラムを実行すると、マウスの左ボタンのドラッグによるウィンドウのサイズ変更が指定した範囲に制限されます。「print」出力は下記のように得られます。
minsize: (200, 100)
maxsize: (400, 300)
maxsize: (400, 300)