このホームページは Amazon Kindle 本の作成中の草稿です。日々、原稿を見直しているので、内容が変わることに留意して読んで下さい。本が出版され次第、このホームページは削除されます。
1.25 前面、背面表示(lift、tkraise、lower)
ウィンドウが作成されるとデフォルトで他のウィンドウの最前面に表示されます。他のウィンドウがアクティブになるとその背面に隠れます。このウィンドウの表示は 1.24 項の「wm_attributes」メソッドの「-topmost」属性を用いることで最前面に表示するようにできます。ただ、このメソッドでは、ウィンドウは常に最前面に表示されます。ウィンドウの表示を一時的に変更することができます。
ウィンドウを一時的に他のウィンドウの前面に表示するには、Misc クラスの「lift」または「tkraise」メソッドを用います。下記の書式を用います。詳細はMisc クラスメソッドを参照して下さい。
object.lift(aboveThis=None)
object.tkraise(aboveThis=None)
ウィンドウを最前面に表示するには、引数を設定しないでデフォルトで使用します。
ウィンドウを一時的に他のウィンドウの背面に表示するには、Misc クラスの「lower」メソッドを用います。下記の書式を用います。詳細はMisc クラスメソッドを参照して下さい。
object.lower(belowThis=None)
ウィンドウを最背面に表示するには、引数を設定しないでデフォルトで使用します。
次のプログラムはウィンドウを作成して、「lift」メソッドで最前面表示しています。
import tkinter as tk | |
root = tk.Tk() | |
root.config(width=300, height=200) | |
root.lift() | |
root.mainloop() |
プログラムを実行すると、ウィンドウは最前面に表示されます。他のウィンドウをアクティブにすると、アクティブにしたウィンドウが最前面に表示されます。