このホームページは Amazon Kindle 本の作成中の草稿です。日々、原稿を見直しているので、内容が変わることに留意して読んで下さい。本が出版され次第、このホームページは削除されます。
1.18 タイトルバーの非表示(wm_overrideredirect、overrideredirect)
デフォルトでウィンドウはタイトルバーを持っています。このタイトルバーの表示、非表示を Wm クラスの「wm_overrideredirect」または「overrideredirect」メソッドで設定することができます。下記の書式を用います。詳細は Wm クラスメソッドを参照して下さい。
object.wm_overrideredirect(boolean=None)
object.overrideredirect(boolean=None)
ウィンドウのタイトルバーを非表示にするには、引数 boolean に「True」を指定します。表示するには「False」を指定します。
次のプログラムはウィンドウのタイトルバーをの非表示にしています。タイトルバーの表示状態を「print」出力しています。
import tkinter as tk | |
root = tk.Tk() | |
root.config(width=300, height=200) | |
root.wm_overrideredirect(True) | |
print(root.wm_overrideredirect()) | |
root.mainloop() |
このプログラムを実行すると、タイトルバーのないウィンドウが表示されます。「print」出力が下記のように得られます。
True
ここで、このウィンドウはタイトルバーを持たないので、マウス操作で閉じることができません。閉じるにはキーボード入力の「Alt + F4」を用います。